ぶたぞーブログ

みなさんに豚肉を中心としたすべての肉をおいしく、賢く食べていただきたいです。豚道の道のりはとてつもなく長そうですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。肉業界の裏話などもしています。

世界豚頭数から日本豚頭数まで調べてみた

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こんにちはぶたぞーです。
突然ですが、世界の豚頭数をしってますか?


…まあ知らないですよね。

今日はとてもマニアックな話題ですが、もしご興味が湧けばお付き合いください。

世界の豚頭数、豚消費大国中国の頭数や日本への輸出国アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、はたまた日本の豚頭数を調査します。


今回調査に使った資料は英語ですが、米国農務省のサイトです。

https://apps.fas.usda.gov/psdonline/circulars/livestock_poultry.pdf


2016年 豚肉生産量(枝肉重量ベース)

中国    52,990(千トン)
EU    23,400(千トン)
米国    11,319(千トン)
ブラジル  3,700(千トン)
ロシア   2,870(千トン)
ベトナム  2,675(千トン)
カナダ   1,955(千トン)
フィリピン 1,540(千トン)
メキシコ  1,376(千トン)
日本    1,279(千トン)
韓国    1,266(千トン)
その他   5,483(千トン)

世界合計  109,853(千トン)


重量では実感がつかないので、頭数に換算してみます。枝肉は1頭約80kgで考えます。

2016年 豚肉生産頭数

中国    6.62億頭
EU    2.93億頭
米国    1.41億頭
ブラジル  0.46億頭
ロシア   0.36億頭
ベトナム  0.33億頭
カナダ   0.24億頭
フィリピン 0.19億頭
メキシコ  0.17億頭
日本    0.16億頭
韓国    0.16億頭
その他   0.69億頭

世界合計  13.73億頭



さて、まず世界合計ですが13.73億頭もの豚が1年で消費されたのですね。

世界人口73億人(2015年)https://apps.fas.usda.gov/psdonline/circulars/livestock_poultry.pdf
ということなので、単純計算で人類は5人で1頭の豚肉を1年間に食べていることになります。


私は、初めて知ったときとても意外だったのは、世界で一番豚を生産している国は中国ということです。

ちなみに、消費量も世界一です。しかも、自国の生産でだけでは足りず輸入をしております。

確かに考えてみれば中華料理に豚肉はよく出てくるし、中国の人口は世界一だから当たり前と言えば当たり前なんでしょう。

でも、イメージないですよね。むしろアメリカ人がベーコンをハンバーガーやピザに乗せて食べているイメージないですか?

次にEUですが、世界2位の生産量です。まあ、単一国でないのでどの国がというのはわかりませんが、スペイン、デンマーク、フランス、ドイツの豚肉は良く日本国内で出回ります。

今話題の日欧EPAでも、EUの豚肉関税が少なくなるという話があります。


世界3位の豚肉生産国はアメリカです。それでも中国の約4分の1の規模でしかありません。


また意外にブラジルも豚肉の生産が盛んなんですね。実は日本にもブラジル産の豚肉が輸入されていますが非常に少ないです。
私は日本でブラジル産の豚肉が売られているところを1回しか見たことがありません。


カナダは日本に豚肉を輸出する主要国の一つですが、世界では第7位の豚肉生産量です。

ただ、自国では豚肉の消費がそんなに多くなく、生産量の約半分を輸出へ回しています。


そして、我が国日本はというと、世界第10位の豚肉生産国です。実は日本って豚肉生産の多い国だったんですね。


上位11か国で世界の生産量の95%を生産していることになりますが、どんだけ豚肉は生産地域が偏ってるんだよって思いますね。


日本にとっての代表的な豚肉輸入国頭数


改めて、日本にとっての代表的な豚肉輸入国はEU、アメリカ、カナダです。

それぞれの年間生産頭数は以下の通りです。日本の何倍生産しているのかも記載しました。


EU    2.93億頭  日本の18.3倍
米国    1.41億頭  日本の8.8倍
カナダ   0.24億頭  日本の1.5倍


日本    0.16億頭


世界と日本では、豚肉の生産頭数に大きな開きがあり、もっと細かく見ると豚肉産業の生産性が全く違うのです。


今日はとりとめないですが、これでおしまいです。