ぶたぞーブログ

みなさんに豚肉を中心としたすべての肉をおいしく、賢く食べていただきたいです。豚道の道のりはとてつもなく長そうですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。肉業界の裏話などもしています。

都心でボンビー物件並みの家賃で住む方法

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私は、相場からするとかなり安い家賃で住んでいると思っています。山手線内の都心で、間取りは2DKの39平米で家賃は月々92,000円(共益費込み)です。調べてみると、近所の同条件の平均家賃は125,000円とのことなのでやはり安く住めているのだと思います。これは、食肉業界でバイヤーとして社会の荒波揉まれそこで生き抜くための知恵や経験が生かせた結果でないかと考えています。今日はバイヤーとして、学んだ交渉の基本を家賃を下げるために生かす方法を共有したいと思います。

目次

1、バイヤー的ポイント① 相場の確認

何と言ってもまずは情報を集めることから、交渉は始まります。豚肉の仕入れをするときもできるだけ多くの取引先から見積もりを集めます。そして、価格を比較してみます。

家賃だって同じです。自分の住みたい地域や条件の賃貸物件の情報を集めます。最低2つのサイトで調べるべきです。私はエイブル http://www.able.co.jp を仲介業者にしております。あとは、スーモ http://suumo.jpあたりで調べるのが良いかと思います。私が今の物件を契約したのは、なんと7年前ですが、当時同様の物件は最低でも100,000円でした。その情報を元に当時一緒に住む予定だった弟(そして実際住んだ)とエイブルに行き、物件を案内してもらいました。調べた情報を元に、予算と条件を伝えて3件の物件を紹介してもらいました。

2、バイヤー的ポイント② 条件を絞り込む

3件の物件の情報は以下をみてください。
候補① 駅から徒歩10分で、狭い、綺麗、2階。家賃10万 契約料20万 敷金20万
候補② 駅から徒歩15分で、広い、トレンディードラマ風の壁紙がグレーでそれなりに年季が入っている。お墓が隣。階段しかない4階。家賃10万 契約料20万 敷金20万
候補③ 駅から徒歩7分で、広い、大変古い、お風呂がひと昔前のガスをカチカチ回して点火するスタイル(わかる人しかわらないと思います。すいません…)。 家賃12万 契約料 24万 敷金 24万

まず、候補③は古すぎて住みにくそうで、高いと特に弟が反対し脱落しました。次に、候補①と候補②ですが、悩みました。そこでメリット、デメリットを整理しました。
候補① メリット 駅近 ・階段の上り下り楽・綺麗
デメリット 狭い
候補② メリット 広い
デメリット 駅遠・階段上り下りきつい・少し古いのと、壁紙が個性的すぎ・お墓が隣で気味が悪い

結果的には、候補②に決めました。一番の決めては契約料・敷金を10万円に値引きしていただいたことです。元々大家さんはトレンディードラマ風の壁紙は全て張り替える必要があるという認識で、 そのコストを見込んでいたようですが、私たちは壁紙はそんなに気にならないので、そのままで良いので敷金金・礼金を安くしてほしいとお願いしました。

また、候補②はデメリットもよく考えれば大した問題ではなかったです。駅遠に関して、確かに山手線内で駅から徒歩15分は、ある意味奇跡の立地です。でも田舎育ちの私たちには別に15分は遠くありません。むしろ近いです。また階段しかない4階ですが、慣れれば良い運動です。お墓の隣で気味が悪いと思いましたが最初の数日だけですね。こちらも慣れれば何も気にならないです。むしろ、日当たりは良いし、春は桜が咲き誇り綺麗だし、もはやメリットに感じます。

後付けな面もありますが、住む家の条件をしっかり決めてそれを満たすことを徹底すれば、平均よりも大分安く住める可能性が出てくるのだと思います。私で言えば、条件は究極これから述べる3つでした。会社まで約30分で行ける。電車は乗り換えなし。家賃が一人当たり5万円くらい。

今の家は、小さなデメリットは沢山あるけれど、最低限の条件はすべて満たしていたので、7年間住んだ今も満足して住めています。
豚肉でも、安さを訴求する豚肉。高くても価値を訴求する豚肉(黒豚など)などと条件と価格のバランスが明確でないと売れません。

3、バイヤー的ポイント③ 話のできる大家さんと信頼関係を築く、そして交渉する(不動産会社を通さない)

今の家に決めた後、実は家賃10万円で住み始めております。その後、2回目の更新から更新の度に大家さんに家賃を下げていただき今に至ります。さて、家賃を下げる交渉ですが、ベースとなるものは大家さんとの信頼関係です。どうやって大家さんと信頼関係を作るんだよって思うと思いますが、ズバリ家賃を絶対に滞納しないで収め続けることに尽きます。私は大家経験は無いですが、聞くところによると家賃を滞納してしまう人は少なくないようです。ですので、大家さんの立場からすると、毎月絶対に滞納しないで家賃を収めてくれる人は大切なお客さんということになります。私は、まず4年間1度たりとも滞納せずに家賃を収めました。忙しい時もあり大変でしたが兎に角、雨の日も風の日も滞納はしませんでした。バイヤーとしても、取引先と約束したことを必ず守ることによって信頼関係のが築かれていきます。この信頼関係がなければ、継続的な良い条件を引き出すことはできません。

ただ、ある日友人から住信SBIネット銀行が、自動振込をできると知ります。毎月どこどこの口座にいくらいくら振り込むと設定しておけば、自分の口座にお金がある限り毎月自動で振り込まれる機能です。おいおい今までの私って…とは思いましたが、次の月から自動振込を登録して家賃を振り込んでいます。皆さんも是非とも自動振込機能を使ってください。苦労なく信頼関係が築けます。

そんなこんなで住んで4年が経とうとしたある大雨の日に信じられないことが起きました。雨漏りです!2年ほどで出て行った弟に代わり、一緒に住みだした当時の彼女(今の妻)が、通勤中の私に何度も着信を入れてきました。折り返してみると彼女はパニックになっています。「洋服の上に雨漏りしてる。どうにかして!」暫し立ちすくみましたが、私に出来ることはありませんでした。会社から帰り、彼女に聞くと、あのあと諦めた彼女は電話をきり、雨漏りする場所にゴミ箱を置いて自分も会社に行ったとのことでした。

ただ、この雨漏り問題はなかなか厄介でした。まずは完全に直るのに2ヶ月弱を要しました。その間は、雨が降ると夜は雨漏りで寝れなかったり、新たな場所からまた雨漏りしたりと割と生活環境が悪かったです。この期間に大家さんが実際状況を見にきたりと、初めて面識ができました。

雨漏りしての数日は対応をどうするかで一杯一杯でしたが、落ち着いてくるとこんな家なのに家賃払うっておかしいと思うようになりました。そこで、大家さんへ電話です。雨漏りしている状態で家賃を払うのはちょっとおかしくないでしょうか?と問いかけました。結果家賃は雨漏りが直るまでの2ヶ月間半額の5万円となりました。その数ヶ月後に、いつものように家賃更新のお知らせがポストに入っていました。ふとそれを見ながら思いました。家は古くなれば劣化します。住めば住むほど劣化するのだから(実際雨漏りした)、家賃もそれ相応に下がっても良いのでは?と考えました。なんとなく、5
%引きの95,000円にならないかと思い、次の休日に大家さんに電話しました。考えさせてくださいと言われましたが、結果的に雨漏りした手前もあって値下げに応じてくれました。

その次の更新のタイミングは、更に何とか下げれないものだろうかと思うところから始まりました。前提としては前回から2年が経ち劣化は更に進んだんだから、下げられる可能性があると考えました。また、値下げ交渉というのも言いづらいなと思い、この家の最大の弱点風呂場の改修を要望してみようと思いつきます。実際非常に水はけが悪く、カビ易い風呂場になってしまっています。大家さんへ電話しました。「更新の件ですが、また更新させていただけたらと思いますが是非ともお風呂を改修いただけないでしょうか?」これまた考えさせてくださいと言われましたが、後日改修をしてみようと思いますと連絡がきました。後日業者さんが来て、風呂場の寸法等を計測したのですが、この家の風呂場は変則的な形をしていてパッケージ化された風呂場が導入できないとわかります。当初30万円程度で改修できるとなっていた改修でしたが、70万円ぐらいかかる見積りが出てしまいました。結果改修はできませんとなりました。そこで、交渉です。30万円の予算を大家さんが組んでくれていたので、風呂の改修諦める代わりに家賃なんとかならないでしょうかと持ちかけ3,000円にダウンの92,000円となりました。

まとめると、大家さんと信頼関係を築いた上で、家賃は安くなるものだという前提のもとなんやかんやと直接(不動産会社を通さない)やり取りすることが大事です。また、余りに非現実的な値引きはせっかくの信頼関係を壊すことになるので禁物です。結局大家さんの優良な顧客と継続的に取引していきたいという気持ちと、そのためにどこまでの値引きなら対応しても良いと思っているかバランスをとりながらの交渉になるかとは思います。不動産会社としてエイブルは良いかどうかはわかりませんが、大家さんと直接やり取りすることに口を出してこないので、それはとても大きいです。交渉は仲介業者が入ると一気にやりづらくなるからです。

今考えると、この家に決めるとき壁紙を新しくしない代わりに敷金礼金を大家さんは負けてくれました。そもそも話がわかる大家さんだったのです。家賃交渉がスムーズに進んだのは、大家さんが良い人だったというのは大きいです。だから、家を決めるときはなんらかのアクションをして大家さんの人柄を把握したいものです。この記事が皆さんの次回の更新の時に少しでもお役に立てたら大変嬉しいです。